建築ファシリティーマネジメント(FM)
応募資格 [必須] 大卒以上、実務経験5年以上 / 一級建築士
[尚可] 認定ファシリティマネジャー(JFMA)

 FM の業務は、施設のランニングコストやライフサイクルコストなど、施設の実際の運用をマネジメントする仕事です。例えば空港でしたら、警備員の配置数をセキュリティレベルとのバランスを考えて見直すことにより人件費のコストダウンを図れます。コストダウンのみならず、環境保全の観点からマネジメントを行う機会も多く、省エネ化や土壌汚染リスク対策などをしていくことも増えてきています。

 建築コストを評価するには、今までのように単純にイニシャルコストのみで判断するというようなやり方ではすまなくなってきています。一番のポイントは顧客の優先順位がどこにあるかだと思います。ひとつの例をいいますと、既存施設を建替えようか、あるいは改修をしようか、どちらが長期的にみてよいのだろうかについて答える場面が増えています。その評価手法や判断基準については、ライフサイクルコストの手法を効果的に活用する事が必要になってきます。残存価値を踏まえて、残存期間によって管理コスト、修繕コスト、更新コスト、エネルギーなどの維持管理コストを計算し、それを建替え案と同じ条件で比較してどちらの計画案が最良かを判断するということになります。

 このように、施設をライフサイクルで捉えますから、PM/CM よりも長期的な仕事であり、プロパティマネジメントやアセットマネジメントの役割も増えてきています。また、業務を行う上で、土台となる設計、施工、見積関連業務などの経験は必要ですが、さらに不動産業界の経験がある方でしたら、その経験を生かして活躍できると思います。また、施設の運用はお客様の経営に直結する部分ですから、経営のトップにアドバイスできるという面白みもあると思います。

 FM は、設計から運用まで施設の一気通貫のマネジメントを目指す当社においても、今後の大きな拡大が期待される業務仕事にチャレンジしていく気持ちの強い方の応募をお待ちしています。